パッシブWebからリアルタイムWebへ (1)

リアルタイムWebという言葉がある。IT用語辞典のリアルタイムWebの項によると、『リアルタイムWebとは、情報の更新をリアルタイムに反映し、ユーザー同士がリアルタイムに交流するというWebの概念である。リアルタイムWebは、ミニブログ「Twitter」やSNS「Facebook」などに代表されるソーシャルメディアの潮流として言及されることが多い。』とされている。

自分自身、この言葉に至る前に、2009年頃から2011年まで、パッシブWeb(passive,受動的な)という造語を作り出して、色々なことを考えてきた。パッシブWebについて考えてきたこと、リアルタイムWebに関してどう考えているのかについて、書き残しておきたい。

Passive Web

パッシブWebとは消極的な、というよりは受動的なWebである。当時、インターネットWebがアクティブ(能動的)メディアで、テレビ放送がパッシブ(受動的な)メディアである、という言説から来ている。

かつては、自室に入ると習慣的にテレビの電源を入れ、見る見ないに関わらず、電源を付けっぱなしにする、という行動を行ってきた。興味のある話題が流れてきたら聞き耳を立てる。そうではなければ無視をする。入ってくる情報を操作できないので、受動的なメディアである。

インターネットWebの場合、自分の好きな情報に検索エンジンを用いてアクセスできる。場合によっては、自分から情報発信できる。文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を演奏したり。自分から情報を選別したり、提供したりするので能動的なメディアである。

以前、よく放送と通信の融合について考えていて、テレビをインターネット側に寄せる方向に行けば幸せだと思っていた。テレビへのコメント、参加型コンテンツ、物販・プロダクトリプレースメント。

しかし上手くいかない。テレビを変えるにはメーカーを動かす必要があるし、テレビ上のアプリで劇的に変化をもたらすのは困難だった。もうどうしようもないな、と。そこで逆に考えてみることにした。インターネットをテレビ側に寄せていったらどうなるのか。

正直なところ、インターネット上で好きなコンテンツを探す、という作業が面倒だった。検索キーワードを考えて入れて検索して見つからなかったら再度考えて入れて検索して見つかったら見る。だらだら身ながらでも楽しめるような仕組みができないものかな、と。

その仕組みの概念をまとめていくとテレビ的な要素=パッシブとWebが融合したらどうだろうか、との発想に至った。

利用者が一度も操作する必要がないWeb

パッシブWebにはセンセーショナルなコンセプトが必要だった。「1秒に、1回更新、見ているだけ、楽しい」そして「利用者が一度も操作する必要がないWeb」。

人々はWebを操作することに疲れている。今こそ操作の呪縛から解き放たれよ。

キーワードは、「操作しない」「リアルタイム」だった。特にリアルタイムであることが重要であると考えた。

続く。

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