GoogleDocsで計るだけダイエットを1ヶ月続けてどうなったのか

他人の体重の話ほど面白くないものはない。ましてや自分の体重の話ほど気色悪いものはない。それでもGoogleDocsを使ったダイエット方法の話をまとめることに少し意義を感じたので、体重計を買ってからの1ヶ月あまりの体験を書いてみようと思う。

「疲れやすいのは体重が増えたせいではないのか?」

常々体重を減らしてみたいと思っていた。それはまったく運動というものをしない、散歩すらしない運動嫌いという性格があり叶わなかった。減らしたいという願望は、疲れ易いという経験からきていた。数km歩いただけで足がだるくなるのは異常だと感じていた。疲れない足が欲しかった。

ついカッとなって体重計を買ってしまった。50g単位で測定できる体重計だ。50g単位で測定できる体重計はNHKの番組「ためしてガッテン」の「計るだけダイエット」の回で推奨されていた。覚えているのは計るだけでダイエットができる、という点だった。ふとした話題でAmazonで体重計を検索してみたところ、手頃な値段で購入できることが分かり踏み切った。

体重計で計ってから、疲れやすくなったように感じるのは体重が増えたせいではないのか、という仮説が自分のなかで生まれた。というのも測定された数値が自分が想像していた値よりも+8kgだったからだ。信じられなかった。いや、過去に+4kg増で驚いた記憶があるような。そういえば最近は菓子をバリボリ食うことが習慣化されている。

そのような感じで体重に敵意を持つようになった。だけれども、この時点で減量を行う気持ちは強くなかった。上手くいかなかったらどうしようか、という自分を守る気持ちが強かった。というのも昨年にスローステップ運動という数十分の運動を行っていたが途中で辞めてしまったからだ。

GoogleDocsが思ったよりも使えることに気がついた

体重測定環境の準備を粛々と進める。減量そのものには強い希望はなかったが、測定・分析の環境の構築は大好物という勢いで色々考えてみたり、使ってみたりを初めていた。思考実践の結果、3つのポイントを上手く抑えることで測定美を実現できるという結論に至った。

  • 測定を忘れないための準備として、よく通る場所に体重計を置くこと
  • 分析を忘れないための準備として、GoogleDocsスプレッドシートのフォームとグラフ化を用いること
  • 測定を楽しむための準備として、インターネットの検索でよく調べること

その気はないのに、なぜか準備は着々と進んでいた。

測定を忘れないための準備として、よく通る場所に体重計を置くこと

部屋のすぐ近くの廊下に置くことにした。

自分は習慣付けできない性格であることはよく分かっている。そして忘れっぽい。忘れないためには通り道、じゃまになるように体重計が設置されているレベルじゃないとまず無理だ。それに、普段座っていてもよく見える位置でなければ、夜に測定することを忘れる。部屋の中にあっては、いけない。ふと寝ようと歩いていると、そこに体重計があるのが、驚きがあって良い。

分析を忘れないための準備として、GoogleDocsスプレッドシートのフォームとグラフ化を用いること

OpenOfficeCalc(Excel)と比べてGoogleDocsスプレッドシートを利用することに決めた。

測定したデータは加工しやすいデジタルデータで管理したい気持ちがあった。紙では数カ月を通しての測定結果を出すことが難しいからだ。どうしても数カ月の測定のグラフが見たかった。また紙のグラフの場合には見やすい場所に貼る方が良いのだが、デジタルデータでもどの端末からでも見やすいことを条件とした。

1つの検討としてOpenOfficeCalcはどうなのか考えた。強力なグラフ描画、豊富な関数機能は魅力的に思えたが、OpenOffice全体に特有の起動するまでに時間がかかる点が気に入らなかった。この時間だけで、測定しようという心が折れる可能性が高い。また全てのPCにインストールが必要で、Calcドキュメントをネットワークを使って共有するなんてことは上手い手法とは思えなかった。

そこでWeb上で記入できるGoogleDocsスプレッドシートはどうなのか、と検討を始めた。懸念だった起動時間はブラウザのみだから、Calcほど酷くはない。しかもブラウザだけあれば閲覧できるので、他のPCにインストールする手間もない。管理の厳しいPCでも見ることができるし、データの送受信も簡単だ。これに加えてフォーム機能がとても素晴らしいということに気づけたことは予想外だった。

フォーム機能が予想外に使えた

GoogleDocsスプレッドシートへの記入でさえ”最終行セルへの移動と記入”という厄介な作業で気が滅入りそうだった。が、フォーム機能では”あなたの体重いくつですか?”の簡単な問いに答えるだけのアンケートを作ることが出来た。ときにはそのアンケートにiPadのブラウザから記入している。

というのも、Calcの起動以前にPCの起動そのものがストレスとなっていた。自分の持っているPCはどれも夜間はスリープ(メモリ内容をハードディスクに退避して電源が切れる)機能を使っている。この仕組を使っていても、(1)30秒程度の待ち時間(2)ログインパスワードの入力時間(3)ブラウザ起動…とかったるい作業が必要だった。

ところがiPadを使ったフォーム入力に必要な時間は、PCがスリープから復帰する時間の間に終わらせることができるほど短時間だった。この出来事が測定のその後に時間がかかるという意識を消した。このGoogleDocsスプレッドシートのフォーム機能は簡単なHTMLで構成されており、携帯電話やポータブルゲーム機であるPSPでも入力できることを確認した。

測定を楽しむための準備として、インターネットの検索でよく調べること

測定を楽しむためにGoogleDocsスプレッドシートで様々なグラフ作成を楽しんだ。例えば、測定ごとの差分をグラフ化したり、朝・夜のみグラフを作成したりだ。グラフが動かないのは楽しくないので、無理のない範囲で1日に3回の測定を行うことにした。

忘れていた計るだけダイエットの基礎について調べなおした。おさらいとしては以下の通りだ。

  • 一気に体重を減らすと食欲を抑えるホルモン「レプチン」が急激に減って食欲が抑えられなくなる
  • 1日50〜100g減らして1週間で500g減を目指す(急激には体重を減らさないように気をつける)
  • 1日50g減ったかどうかを知るためには50g単位の体重計が必要
  • グラム単位の変化を見逃さないためには同じ服を来て測定する
  • グラフを描き、グラフを分析すると出る快楽物質で食べることによって出る快楽物質を代替する
  • 腹が減ったら運動

また暑い時に出る汗と運動したときに出る汗とは違う、という話も面白い。

測り続けていたら減ったのでその気になった

ここまで準備をやってきてもその気にならなかった。単に測定を続けていた。1週間ほどたった頃、何もしなくても体重が減っていくという誘惑に惹かれていった。

「整いました!」という声が聞こえたかどうかは分からないが、”道具が整った”、”理由が整った”、そして”時期が整った”というイメージを持った。いつ減量を始めた、という明確な気持ちがないまま、なし崩し的に減量が始まっていた。それに呼応するように運動も始めていった。

食事は減らさず、運動はちゃんと行う

個人的に減量の理念として、

  • 食事は減らさない
  • 減量を始めたら運動はきちんとする

という2点を守りたいという気持ちがあった。

食事は減らさない

通常の量の食事を減らすと、もうそれだけでストレスなので減らさないことにした。食事の減量を意識せずに測り続けていただけで減ったのだから、問題はないはずだ、という解答を持っていたからだ。ただし、ときどき調子にのって食べる過ぎることがあるので、これはやめるようにした。

菓子も食べたいときは今まで通り食べるようにしてみた。そうして初めて、お腹が減っていないのに惰性で買ってあった菓子を食っていた、という事実に気づいた。その後、食べないように気をつけてみると、ハングリー精神が戻ってきたようだった。

炭酸飲料・スポーツ飲料は飲み過ぎに注意をする。飲むならお茶、とくにカフェインの入っていない麦茶の量産体制を構築することで対処した。

減量を始めたら運動はきちんとする

食べない減量の場合、運動をしなければ筋力が衰えてますます疲れそうだ。逆に食べる減量の場合、落とすためには運動が必要だ。筋力低下は避けたいので後者の方がいい。

前回断念したスローステップ運動を再開することにした。足の運動で、足が疲れなくなることに期待しているからだ。また減量のためには無酸素運動よりも有酸素運動に持ち込みたい。有酸素運動は数十分続けなければ意味が無いので、目標設定を30分に設定した。ただし厳密ではなく20分を超えたらよいくらいのゆるい感じで行っている。この運動は漫画や本を読みながら・テレビを見ながら・ゲームをやりながら行える点もよい。

約5週間続けた結果は3kg減

1週間で600gずつ減っていった計算になる。これは少し減りすぎだが、問題はなくいい感じだ。ただ個人的には夏の典型的な食細りによる夏痩せの可能性が高いとして観測を続けている。

それ以上に測定を1ヶ月続けられたことが嬉しい。記録・日記を毎日つけるような習慣付けは失敗が多かったが、測定は上手く行っているようだ。これはGoogleDocsで上手く環境を作れているからかもしれない。

足が疲れにくくなった実感は感じられない。というよりも、足がプルプルしている。貧乏揺すりではなく、筋肉痛だ。筋肉痛は超回復の作用で筋肉を作っている状態なので、ある程度の許容と快感がある。

測定を続けていくと、体重の推移が理解出来ない時があるが、焦らない方がよい。急に1kg増えたり1kg減ったりするときがある。原因は水を沢山飲んだとき、その水が抜けていったときのような気がしているが、未だに確信はしていない。仮説の状態なので、水をたくさん飲んだ日は言い訳欄に、水を飲んだ旨を書くようにしている。

参考になる人がいれば幸い

と、始めてまだ1ヶ月しか経過していないが、体験記としてまとめた。自慢にはなるレベルではないが、参考になる人がいるかもしれないと考えたからだ。

この画期的なダイエット手法を現代のデジタルを上手く活用して行うにはどうしたらよいのか、という思案が出発点だった。「ためしてガッテン」での「計るだけダイエット」の初出は2003年だそうで、この間、いかにexcelやその他を使ってどうにかしようと思っていたらしいが、結局はGoogleDocsに落ちついた。いかに測定後の入力を短時間で出来るのか、そして閲覧時のグラフ作成を簡単に行えるのかが鍵だった。

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