なぜgmailの添付ファイルのアップロードが遅いのか。

gmailにファイルを添付しようとして時間がかかるのでgmailの回線は遅いという先入観があった。

実はそれはネットワークがADSLだったから、とかベタな落ちになりそうだったので、測定してみたところ、Web版の方はADSLアップ理論値である1Mbps近くの速度でアップロードできたのだが、IMAPの方は300kbps程度の速度に抑えられている。しかしながら、別の環境におけるIMAPの速度を測定できていないので確信はない。

なぜgmailの添付ファイルのアップロードが遅いのか。

それはgmailは1GB以上のメール容量を無料で提供するためだ。

Gmailが登場しようとした当時、Google以外の無料のWebメールはすずめの涙ほどのMBしか提供されず、細かいやりくりを必要とされた。そのような中、Gmailは1GB以上のメール容量を提供するということで話題になった。当時の議論としては、ストレージの容量もまたムーアの法則に従うので未来にはずっと安くなるなどの議論と平行して行われた記憶がある。

同時に1GBの容量をストレージとして利用されることへの懸念があった。100ほどのアカウントがあれば100GBのオンラインストレージを得たことになる。場合によっては、メールとしての利用方法よりもオンラインストレージとしての利用の方が多いのではないか、と。

実際にはそうならなかった。それは”Gmailの持つ転送速度を一定に抑えたからだ”、と推測している。

転送速度を抑えることでオンラインストレージとして必要な速度を出させなくする。添付ファイルの送信、また受信が、転送速度や受け入れる拡張子が限られていることなどの理由で、面倒であることになれば、一般利用者にしてもそう簡単に1GBの容量を使いきれるものではない。結局のところ、Googleが欲している”メール本文のテキストの情報”のやり取りが多く残される状況、そしてそれを参照して広告を見せることで収益をあげていくということになる。

今では7GBも使えるGmailだが、それを使い切っている人はいるだろうか。これはGB級のメールボックスをエサにしたGoogleの巧妙な宣伝手法なのだ。

(しかしアップロードが遅いのはADSLのせいだった!…みたいな?)

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