ラスト10mというマルチホップの1つの活路

最近、ガスの検収に人が来ないという話を聞いた。人が来ないならば誰が来るのだ。

NTT,東京ガスなど9社がスマート・メーター用の無線システムを開発

 この通信システムは,電池で10年間稼働させながら数kmの通信が可能な広域無線技術と,数十mしか届かないがマルチホップ通信が可能な近距離無線技術およびこれらの無線機とメーターをつなぐ通信インタフェースを組み合わせたもの(写真)。基地局と通信できるメーターは広域無線システムを使い,ビル影や屋内にあって基地局と直接通信できないメーターは近距離無線で通信する。ネットワークは自動的に構成されるため,メンテナンス・フリーだという。既にNTTや東京ガスなどが実験を進めており,実用性は実証済みである。

このニュースを見たとき、やってくれたか、と思った。嬉しかった。

マルチホップの1つの解が、ラスト10mにあると思う。

マルチホップで数kmを通すのは正直、困難だ。出来たとしても多数のノードをばら撒く前提では上手く動作する気がしない。ダイナミックなトポロジで実用で安定的に使えるのはせいぜい2ホップ、3ホップ程度までだと思う。根拠はないけれど。

で、長距離通信に関しては3GもPHSもWiMAXも公衆無線LANもあるわけだから、あるものは使った方がいい。で、最悪、これらの広域無線で届かない場所も出てくる。実際にマンションの中で電波が入ってこないとか可哀想な人もいるのだから、ガスや水道のメーターで通信できない場所があることだろう。そのような場所は大概2,3ホップもすれば十分なので、ほぼ全域をカバーできる。

さらに、

 今回開発したシステムでは,ネットワークにメーター以外の機器もつながる仕様になっている。具体的には,近距離無線技術を使ってガス漏れ警報機や火災警報器,照明のスイッチなどが接続可能だ。このため,構築したネットワークをメーターの検針以外のサービスにもつなげられる。

という仕様も興味をそそる。メーターの検針以外にも利用できるとしているが、すなわち、水道、ガス以外の製品の検針も出来ることの方が面白い。

例えば、冷蔵庫や薬箱、お菓子箱などの状態を検針することが出来れば、その人に合わせた適時現物支給が行えるだろうし、マンションレベルで検針可能であれば一括してサービス提供できるため、人の苦労が少なくなる。

このような外部と接続するようなサービスを構築することを考える場合、ネットワークが保証されている・既に敷設されている方が都合がよい。ブロードバンドを入れていない顧客が存在するだろうし、ふいにブロードバンドの設定が間違って接続できない状況になってしまうかもしれない。また、保証されるネットワークとして皆がみな、NGNに入ってくれるとは限らない。そんな環境において、「ガスの検針は無線で行っているので、このサービスも受けられますよ」と言われたら、喜ぶ人は居そうだ。

ただし、このような用途においてはセキュリティもプライバシ込みで考えなければならない。
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やっと、このネタを書けた。

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